ストーカー行為代行 



 

ストーカー代行行為「計画的で卑劣」

 

インターネットの復讐サイトで知り合った男女と共謀し、ストーカー行為を代行し合ったとして、ストーカー規制法違反などの罪に問われた大阪市住之江区の歯科医師の被告(28)に対する判決があった。

被告は13年6月~10月、東京都東村山市、パート社員の被告(44)=同罪などで公判中=の依頼でパート社員の被告が以前交際していた女性やその妹らに、女性を中傷する手紙やゴキブリの死骸を送り付けた。被告は他にも、ネットで知り合った女2人と共謀してストーカー行為をしていた。

加藤亮裁判官は、「好意を寄せていた男性を一方的に恨み、ネットの掲示板を通じて共犯者と協力関係をつくった」と指摘したうえで、「被害者に関係ない人が封書を送るなど匿名性の高い方法で犯行を繰り返しており、計画的で卑劣」と述べ、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。

 

復讐サイト

最近では、ネット上の闇サイトで復讐代行などを依頼出来るものが存在する。警察もこのようなサイトの取り締まりに、力を入れており、今回の摘発に至ったと思われる。だが、復讐サイトは無数に存在し、取り締まりはいたちごっこが現状だ。それに、このような闇サイトは依頼しても、お金だけ受け取り、実際には行わない所も多い。復讐を依頼して、お金を騙し取られても自業自得としか、言いようがない。

 

行政書士と探偵も加担

この事件では、行政書士と探偵も加担していたことが、後に分かった。

探偵が、戸籍抄本取得と行為代行を依頼され、それを行政書士に依頼し被害者の妹の住所を暴き出している。現在でも、犯罪に加担する探偵もまだまだ数多く存在する。

携帯電話などの名義を調べる調査を行ってるところは、不正行為を行ってると考えた方がいい。依頼したとしても、正確な情報が得られないと、思っていた方がいいだろう。

 

 

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J.P.A.グールプでは

上記に上げた、不正行為や公序良俗に反する行為は一切行いません。気持ちはわかりますが、違法行為に手を貸すことはありません。正攻法(法律上)での、お手伝いはさせていただきます。ご依頼者様が、犯罪者になられては、身も蓋も無いからです。当探偵事務所の探偵五か条のひとつに、「ご依頼者様の人生を背負ってると思え」があります。当社は、犯罪者を生むために存在してるのではありません。皆様に、少しでもより良い人生を歩むためのお手伝いをさせていただきたいと思っております。

 

 

池袋オフィス

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●探偵業開始番号:神奈川県公安委員会 第45120105号

 

 

 

探偵小説 ケース2 「初恋の人」


探偵小説 ケース2「初恋の人」

 

新しい年を迎え、初詣に出かけていた時、調査員の携帯電話が鳴った。

携帯電話の画面には、080から始まる知らない番号。

オフィスに誰も居ない時は、調査員の携帯電話に転送の設定を行っているので、

調査員は直ぐに察知し、電話に出る。

 

電話から聞こえてくる若い女性の声。

なんだか困っている様子で、どうしても今日中に依頼をしたいとのこと。

調査員は手短に初詣を終え、オフィスへ向かった。

調査員がオフィスに着くと、5分ほどで若い女性が入ってきた。

女性は30代前半。ベージュのコートを着たその女性は

「新年早々に、大変申し訳ございません。」

ととても上品な感じで、ゆっくりと頭を下げた。

 

依頼内容は、“初恋の人を探してほしい”

 

年配の方からの“初恋の人探し”は結構あるが、30代の女性からの“初恋の人探し”は初めての依頼だった。

 

話を伺うと、昨日の大晦日に交際相手からプロポーズをされた。

彼の事は愛しているし、彼のご両親とも良い関係、断る理由は何一つないので、

プロポーズをお受けしました。と女性は言う。

ただ、年が明け今日になって、一つだけ心残りがある事に気づいた。

それは、“初恋の人”。

初恋と言っても、幼少期の初恋ではなく、青春時代に初めて交際した相手の事だった。

当時、2人は中学生で、親に内緒で交際をしていた。

内緒にしていたのは、親だけでなく、お互いの友人たちにも交際している事を隠していた。

今となってみると、なぜ隠していたかは理由がわからないが、お互い子供だったので、ただ単に恥ずかしかっただけだろうと思う。

と女性は言う。

 

しかし、2人の交際期間は短かった。

交際期間は約1ヶ月。2人の別れは突然だった。

 

別れの言葉もないまま、彼が突然、引っ越しをしたのである。理由は、詳しくは変わらないそうだが、彼の父親の仕事の都合らしい。

彼女は、その時以来ずっと心のどこかで、彼の事が気になっていた。

 

とにかく、結婚を前に、もう一度彼に会って、心の中のモヤモヤをすっきりさせたいので、彼を探してほしい。

結婚式の日時はまだ、決まっていないが、婚約者は、早く式を挙げたいから、家族だけで、来月にも挙げようとやる気をだしているそうだ。

彼女としても、別に盛大な結婚式に憧れているわけでもないのでOKした。

 

調査期間は最大でも約1ヶ月。

私たちはお正月休みも程々に、初恋の彼を探す調査に着手した。

 

行方調査の調査方法はまず、大きく2つに分かれる。(以下、“初恋の人”を対象者と記す。)

① 対象者に探している事が知られてもいい場合

② 対象者に探している事が知られてはいけない場合

勿論、①の調査方法の方が、調査員が動きやすく、調査が成功する確率も②に比べると遥かに高い。

私たちとしても、①の方が、堂々と動けるので調査はやりやすい。

何と言っても、対象者を見つけないことには成功報酬を受け取れない。

 

ただ、依頼者の多くは②を選ぶ。わざわざ探偵に依頼して、探している事を出来る事なら隠したい、ばれたくないと思うのは自然な事だろう。

 

しかし、今回の依頼者は、①を選んだ。

相手に探している事がばれてもいいので、見つかる確率の高い方を選んだ。

「きっと、向こう(対象者)も私に会いたいはずだ・・・」と、何かそうであってほしいと願っているような表情で言っていた。

 

調査員はまず、依頼者からもらった情報の整理をする。

イ.対象者の名前

ロ.対象者の両親と姉の名前(これは恐らく)

ハ.対象者の生年月日

ニ.対象者が当時住んでいた住所

ホ.対象者の当時の写真

ヘ.対象者の当時の担任

ト.当時の共通の友人について

チ.対象者が通っていた塾について

 

この中で、

ロ.対象者の両親と姉の名前(これは恐らく)

は、情報として省く。

確実な情報以外は、たとえ結果的に正しい情報だったとしても、現段階では、参考にしてはいけない。

20年近くも前の記憶なので、依頼者が正しいと思っていても、探偵は鵜呑みにしてはいけない。

もし、その情報が間違っていたら、見つかるものも見つからなくなる。

探偵5ヵ条にあるように「先入観を捨て全てを疑え」を忘れてはならない。

 

参考までに探偵5ヵ条を記載しておく。

 

探偵5ヵ条(株式会社J.P.A.グループ)

一、 いつ何時でも探偵であれ

一、 先入観を捨て全てを疑え

一、 常に冷静でなければならない

一、 日々成長せよ

一、 我々はクライアント様の人生を背負っていると思え

 

 

 

調査初日

 

調査員は、依頼者からの情報の中で

ニ.対象者が当時住んでいた住所

から調査をはじめる事にした。

 

依頼者の話では、対象者家族は当時、一戸建てに住んでいたとの事なので、調査員は、

法務局に行き、対象者家族が住んでいた住所(地番)の土地・建物について調査したところ、早速、情報があった。

 

対象者が依頼者の前から居なくなった日の約5か月後に、土地と建物の売買契約があり、所有者が変更されていた。

対象者と同じ姓の人物(対象者の父親だろう)から、聞き覚えのない人物に変更されていた。

依頼者が記憶していた対象者の父親の名前とは、1文字違いだけだった。

 

調査員は、早速、対象者の父親の名前をインターネットで検索。

インターネットで検索して、情報が見つかる事なんてごく稀だが、この作業をとばすわけにもいかない。

インターネット上には、沢山の同姓同名の人物がいる。

この中で、推定年齢や家族構成、仕事内容や勤務地などを参考に、同一人物である可能性が高い人物だけピックアップすると、11名に絞る事ができた。

 

この11人からいくつかのキーワードを選出し、依頼者に聞き覚えがないか、チェックしてもらう。

行方調査で結果を出すには、このような細かい作業を繰り返す事が成功する秘訣でもある。

 

調査員は、依頼者に電話でキーワードをゆっくりと伝えていく。

20年近くも前の記憶に引っかける作業なので、ゆっくりと依頼者にも思い出してもらう。

すると5つ目のキーワード「○○○○○株式会社」に依頼者の記憶が引っかかった。

「そういえば、彼の父親の会社がそんな名前だって聞いた事があるような気がする。」

結局、記憶に引っかかったのは、「○○○○○株式会社」だけ。

 

インターネット検索を行った時も「○○○○○株式会社」は結構出てきていた。

「○○○○○株式会社」の社長が対象者の父親と同姓同名だったのだ。

 

調査員は、早速、「○○○○○株式会社」について調査を開始した。

 

手始めに、法務局で「○○○○○株式会社」の登記簿謄本を入手する。

登記簿謄本には、会社に関するあらゆる情報が記載されていて、探偵にとってありがたい情報源だ。

だが、今回はただの情報源だけではなかった。

登記簿謄本の中に、調査員の目を引き付ける情報があった。

それは会社役員の欄。

代表取締役に対象者の父親の名前。

その下に取締役の名前がある。

そこに、対象者の名前があった。

こんなにも早く対象者の名前を目の当たりにする事は稀で、調査員は驚きを隠せない。

 

対象者は、父親の会社の役員を務めていた。

 

ただ、書類上というだけで、実際には働いていないというケースも世の中には多く存在する事を調査員は知っていた。

なので、現状を依頼者に報告する事はまだやめておこうと、高ぶる気持ちを押さえ、次の調査へ着手する。

 

調査員は、「○○○○○株式会社」の所在地で、実際の会社の規模、社員数、社員の動きなどを調査する事にした。

この中に対象者がいる事を切に願い、張り込みを開始する。

 

なにも張り込みなんてせずに、堂々と会社に行き、調査員の身分と対象者の名前を告げ、事の経緯を説明し調査をすれば、成功するじゃないか。依頼者だって、相手に探している事が知られてもいいと言っていることだし・・・。

 

と思う方もいると思うが、それでは、プロの探偵の仕事ではない。

依頼者が調査成功のためだったら、相手に探している事が知られてもいいと言っていても、

相手に知られることなく調査出来る可能性があるなら、そうすべきだ。

それが、依頼者のためになる。

 

幸いにも「○○○○○株式会社」はオフィスビルの1階にあり、出入口が通りに面している。

調査員は、出入口が見える場所に車を停車させ、車内から「○○○○○株式会社」の出入口にピントを合わせ、撮影を始める。

 

張り込み・撮影を始めて3時間程で、会社に出入りする5名の人物の顔が撮れた。

これ以上、この場所に車を止めていると周囲から怪しまれる可能性もあるので、今日はこのあたりで切り上げようとしたその時、「○○○○○株式会社」から2名の男性が出てきた。

 

1名は60代前後の男性。推定身長170㎝。白髪で少し禿げあがっている。まるでピシッと音がするかのようなスーツに身をくるみ、革靴を鳴らしながら歩いている。

 

もう1名の男性は、30代前半。推定身長180㎝。体のラインに沿った細身のスーツを着こなし、革製のビジネスバックを片手に持ち、姿勢正しく半歩後ろを歩く。

 

調査員は、ピンときた。先を歩く男性は社長だ!もう1名の男性は、もしかすると・・・。

 

調査員は、急いで車より下り、2人の男性を尾行する。

 

調査員は、2人を尾行しながら、本部に連絡し、車両の引き上げ作業を仲間に頼む。

この間、車は無人状態になるので、駐車違反の切符を切られる事は、よくある事だが致し方ない。

 

男性2人は、駅前の寿司屋に入った。

調査員は、外から店内の様子を探ろうとするが、中は全く見えない。

判断を仰ぐため、本部に連絡し、協議の結果、店内に潜入し、様子を探る事になった。

その間に、別の調査員が、店外で張り込みを行い、いざという時に備える。

 

店内は満席に近い状態で、2人はカウンターの一番端に座っていた。

調査員は、偶然にも空いていたカウンターの端から4番目の席(端から順に、社長・対象者かもしれない男性・40代後半の男性・調査員)に座ることが出来た。

 

着席すると同時に、おしぼりが運ばれてきて、店員が「お飲み物は何にいたしましょう」と尋ねる。調査員は、「生ビールを一つ」と言うのを我慢して、「温かいお茶を下さい」と小さな声で注文をした。

 

調査員は、出来るだけ2人の会話に集中したかったので、注文回数が1回で済む、握りセットメニューの松・竹・梅の梅を注文した。毎回、食べたいものを注文し、目の前で握ってもらえるのが、寿司屋の醍醐味であることは、重々承知している。

しかし、今は仕事中。握りセットメニューの松・竹・梅とあったら、竹を注文する人が多いのが日本人の特性であることも知っている。竹が値段的にもネタ的にも一番満足感が得られるらしい。

調査員も、個人的に寿司屋に来ていて、握りセットメニューから選ぶのであれば、竹を注文するタイプの人間である。

しかし、やはり今回は仕事である。この寿司屋の会計も調査経費で、結果的には依頼者の支払いになる。安いに越したことはない。

 

調査員は、寿司をゆっくりと食べながら、2人の会話に耳を傾ける。

店内は騒がしく、会話内容を聴きとる事は困難な状態だが、集中すると、うっすらと単語が聴こえてくる。

 

社長「・・しっかりしろ・・」

社長「・まったく・・」

社長「お前・悪い・・・」

 

どうやら、30代前半の対象者らしき人物が社長に説教をされているようだ。

 

社長「だから・・・」

社長「・・離婚・」

社長「・しょうがない・・・」

 

調査員の頭の中「離婚!?」

 

調査員は頭の中を整理しながら、寿司を口に運んだ。

 

2人はどのような関係なのだ。

社長と社員が話しているような感じがしない。

しかも内容が離婚?

やはり父親と息子?

ということは若い方は対象者・・・。

 

とその時、調査員と対象者らしき人物の間に座っていた40代後半の男性が話かけてきた。

「あんた、なんか難しそうな顔してるね。」

「仕事で嫌な事でもあったのか?」

「一杯おごるよ」

と次から次に話かけてくる。

 

調査員は100点満点の笑顔で、「ありがとうございます。でも、今日のところは遠慮させていただきます。また機会がありましたら、その時は是非。今日は良い事が沢山ありました。」と言って、会計を済ませ、店を出た。

 

調査員は、あの男性が対象者だと確信していた。

 

店を出た調査員は、店外で張り込みをしていた調査員と合流し、これまでの調査結果を

報告し、情報を共有する。

ここでバトンを渡す。

 

寿司屋に入った調査員が、このあと、対象者らしき人物を尾行して、自宅を突き止める事も可能だろうが、店内で見られている可能性もあるし、ましてや、代わりの調査員がいるにもかかわらず、無駄なリスクを負って、調査を行うのは、やはりプロの仕事ではない。

 

約2時間が経過したころ、2人が寿司屋から出てきた。

店先にて少しの会話を交わしたあと、対象者らしき人物がタクシーを止め、社長が乗り込む。

社長を乗せたタクシーは大通りを左折し、見えなくなった。

対象者らしき人物は、タクシーが見えなくなるまで、見送ると、くるっと方向転換をし、

最寄り駅に向かう。

 

その後、バトンタッチした調査員が対象者らしき人物を尾行し、自宅を判明させた。

対象者らしき人物は、1回の乗り換えを行い、住宅街にあるマンションの302号室に入った。

そのマンションはファミリータイプの分譲マンションであることが一目でわかった。

 

翌日、調査員は今回の調査で大変お世話になっている法務局にまたお世話になりに来た。

昨日の調査で、対象者らしき人物が入ったマンションの302号室の所有者を調査する為だ。

 

建物に関する登記簿謄本を取得すれば、所有者が判明する。

 

調査員は期待を胸に、登記簿謄本に目をやった。

予想通り。

そこには、対象者の名前があった。

やはり昨日の30代前半の男性が対象者だった。

 

調査員は、この瞬間がたまらなく好きだった。

調査が成功した瞬間・・・。

頭の中からジワッーと何かが湧き出てくるこの感じ・・・。

 

早速、オフィスに戻り、依頼者に電話をする。

依頼者は、今日は仕事で、終わるのが午後8時位になるので、午後8時30分で良ければ、伺いたいという。もちろん承諾した。

 

午後8時20分、約束の時間の10分前に依頼者はオフィスにやってきた。

初めて会った元旦の日と同じように、ベージュのコートを着た彼女は

「ありがとうございました」

とゆっくりと、そして深々と頭を下げた。

 

深炒りの珈琲を飲みながら、依頼者への報告は進んでいく。

 

対象者の画像を見た時、彼女の眼には薄っすらと涙がにじんだように見えた。

推論だが、対象者は何かの理由で離婚をする可能性がある事も告げた。

彼女の表情は変わらない。

 

報告を終えた調査員に対して、彼女は再度深々と頭を下げ、話を始めた。

「今回は本当にありがとうございました。彼の顔が見る事ができて満足しています。私もあれからいろいろと考えて、彼に会うべきか、会わないべきか、迷っています。彼には彼の人生がありますので、私の個人的な感情で、動いていいものかと・・・。これからどうするか、ゆっくりと考えたいと思います。」

と言って、オフィスを後にした。

 

調査員は、

「もし、彼に会うと決めた時は、私達が仲介役を務めさせていただく事も可能です。その時は、遠慮せずに連絡を下さい。」

と告げてあるので、彼女からの連絡を待つことにした。

 

数日後、オフィスの電話が鳴った。

 

彼女からである。彼女はいつも通りゆっくりとした口調で話をする。

「今回は本当にお世話になりました。ご連絡が遅くなってしまいまして、申し訳御座いません。なかなか心の整理がつかず、自分でもどうして良いのかわからなくて・・・。でも、昨晩、ようやく決心がつきました。彼に会うことはやめます。彼が元気そうにしている事がわかったので、それだけでいいです。私は結婚して幸せになります。でも、浮気調査を依頼する時は、お願いしますね。」

と明るい声で言って電話を切った。

 

オフィス内では、深炒りの珈琲を飲みながら、調査員同士が会話をしている。

「とにかく今回の調査は、大きな壁もなく、スムーズにいった。」

こんなにもあっさりと調査が完了するのは、本当に珍しいケースである。

「俺の日ごろの行いが、よっぽど良かったんだろうな。」

と調査員が言うと、他の調査員達が一斉に、

「お前じゃなくて、依頼者の日ごろの行いが良かったんだよ!」

と大声で叫んだ。

 

 

ストーカー被害について(平成25年統計)


ストーカー被害について(平成25年統計)

 

 

各統計データは、警察庁による発表です。

 

平成25年のストーカー被害は過去最大となった。

ストーカー被害件数

 

被害件数  2万1089件  (前年比6%増)

 

※被害者を年代別でみると、

被害者 年齢別

20代が7,180件で全体の35%

30代が5,674件で全体の28%

40代が3,755件で全体の18%

 

 

※被害者の性別は、

 

被害者 性別女性が90%

 

 

※加害者の年齢は、

加害者 年齢別

30代が5,377件で全体の26%

40代が4,467件で全体の21%

20代が4,057件で全体の19%

 

※加害者の性別は、

加害者 性別男性が87%

 

 

※被害者と加害者との関係性は、

被害者と加害者の関係

交際相手(元交際相手)が1万933件で全体の52%

知人・友人が2,432件で全体の11%

勤務先同僚・職場関係が2,091件で全体の10%

全く面識がないケースが1,221件で全体の6%

 

 

※ストーカー行為の形態は、

行為形態別

様々であるが、年々エスカレートしている。

 

 

 

※平成25年度、警察庁発表の

加害者の摘発(逮捕・書類送検)件数は、

1889件(前年比7%増)

と過去最多となった。

 

 

以上のデータから、最も多いストーカーの被害者と加害者の特徴は、

被害者 : 20代の女性

加害者 : 30代の男性

関係  : 元交際相手または、交際相手

 

少しでも、ご不安な事がありましたら、今すぐ、hy東京探偵事務所までお問合せ下さい。

 

hy東京探偵事務所のストーカーの調査と対策はこちらから。

 

hy東京探偵事務所

 

J.P.A.グループ 「hy東京探偵事務所」


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 (当社イメージキャラクター ポアロ)

 

池袋オフィス・町田オフィス・横浜オフィスa0008_001794

当社、J.P.A.グループは、現在3オフィスを拠点に活動しております。ご依頼者様に一番都合の良いオフィスをお選びいただければ、ご相談、ご報告もスムーズに行うことが可能です。各オフィスごとに調査班がおり、その地域に精通した調査員が在籍しております。

大手探偵事務所などは地域ごとに相談窓口だけを設けてるだけであり、調査員は本社から派遣されることがほとんどです。そのため、初期の調査では土地柄を熟知されていないこともあります。

 

3オフィスによるネットワーク

imagesこの3オフィスがあることによって、東京・神奈川はもちろん、埼玉・千葉にまで調査範囲を広げております。地域の細かい裏道や飲食街からホテル街、風俗街まで、各調査班が把握し、浮気調査においては、対象者の行動を先読みすることによって、調査を成功させます。

行方調査では、3オフィスの情報を共有すことにより、対象者を発見することも可能となり、調査の成功(発見)確率を押し上げています。

(当社に、ご依頼の行方調査の発見確率88%(創業時より))

 

 

24時間対応・ご相談無料いろは008

各オフィス24時間対応で、ご相談は無料にて行っております。もちろん秘密厳守を徹底しており、ご相談者様の個人情報やご相談内容など、外部に漏れることは一切ありません。また、当社にご相談に来ていただいた方に対して、執拗な勧誘は一切行いません。(執拗な営業電話をする探偵社が存在していますので、ご注意ください。)

気になる費用や、探偵がどのようなことが出来るのかについても、(不法行為・公序良俗に反する行為は一切行いません。)お気軽にお問い合わせください。

 

 

ban_office_ikebukuro        

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浮気調査の料金に関して


浮気調査の料金に関して

 

まずこちらをご覧ください。

当探偵社と他社との浮気調査の料金を比較した表です。

 

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おわかりいただけたと思いますが、浮気調査をいっても、探偵社によって、大きく変わってきます。

もちろん証拠が取れていないのは問題外です。

では、なぜこんなに調査料金が会社によって違うのか?

 

探偵社によって調査料金が違う理由

まず、ご理解いただきたいのは、探偵社も一般的な会社と同様な会社ということです。

ですので、調査料金の値段は、いわゆる商品の値段ということです。

では、商品の値段が違うのはなぜか?

会社の運営費が違うからです。

 

[探偵社の主な運営費]

①オフィスの賃料

②人件費

③広告宣伝費

④利益

⑤通信費

 

以上の5項目が主な運営費になります。

では、運営費が下のような探偵社Aでは、調査料金の値段はどうなりますでしょうか?

 

[探偵社A 運営費]

①一等地に所在する豪華なオフィス

②必要以上な社員

(調査員・事務員・相談員・カウンセラー・顧問弁護士)

③無数の広告

(パソコンを開ければ必ず現れる?)

④膨大な利益

⑤貴方は数分しか掛けていない会社負担のフリーダイヤル

(いたずら電話に近いような電話料金も会社持ち)

 

探偵社Aの調査料金は、高くなって当然です。

にも、かかわらず無数の広告には、不思議ですが、「低料金」「業界最安値」と書いています。

 

調査料金の相場

「調査料金が高いから悪質」

「調査料金が安いから優良」

ではありません。

「調査料金が高くても優良」

「調査料金が安くても悪質」

もあります。

ですので注意していただきたいのは、相場より安すぎるのは危険です。

また、相場より高すぎるのは無意味だと思っています。

 

 

[調査料金の相場] 

調査員人数 : 2名

調査時間  : 8時間 

調査方法  : 徒歩による尾行

調査料金  : 約14万円

 

 

調査料金はお客様のご要望によって変わります

浮気調査ではお客様の要望は、いくつかございます。

 

①まずは、浮気の事実を知りたい。

②慰謝料を請求した場合に、勝てる浮気の証拠が欲しい。

③慰謝料を請求する為、浮気相手の氏名と住所が必要。

④浮気相手の勤務先や家族構成が知りたい。

 

など、様々ですので、

 

どのような調査を

どれだけの用意をして

どれだけの期間

どの程度まで

 

調査するかによって調査料金は変わってきます。

 

探偵社選びで失敗しない5つの項目

 

[探偵社選びに失敗しない5つの項目]

 

①調査料金はお客様が価値があると思える適正価格であること。

 

②ご希望の調査をまとめて契約するのではなく、調査ごとに、

 相談→見積り→契約→調査→報告を行うこと。

 

外観・広告に決して騙されないこと。

 

④現場に出る調査担当者としっかりとした打ち合わせ・作戦会議を行うこと。

 

⑤納得のいかない時は、意思を強く持って、契約せずに帰ること。

 

どんな事があっても、探偵社選びで失敗をしないで欲しいと思います。

 

メールでのご相談は、ご希望のオフィスをクリックしてお問合せください⇓⇓⇓⇓⇓

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東京で浮気調査・探偵をお探しの方へ


東京で探偵をお探しの方は必見

東京駅

 

初めまして。

この度は、当社ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

東京で浮気調査など探偵に依頼する事をお考えの方は必ず見てください

 

東京には、多数の探偵社・探偵事務所が存在しています。

ただ、全ての探偵社・探偵事務所が優良かと申しますと、残念ながら違います。

むしろ、悪質な探偵社・探偵事務所の方が多いように感じます。

この記事を読んでいただきますと、お客様が探偵社選びに失敗することはなくなると思っております。

 

東京での探偵の選び方

レインボーブリッジ

 

何度も申し上げますが、東京には多くの探偵社・探偵事務所が存在します。 なかには、大変残念でなりませんが、悪質な業者が多数存在しています。 ですので、お客様には、しっかりと判断をしていただき、ご依頼していただきたいと思います。

 

 

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探偵社・探偵事務所を、しっかりとお客様の目で見て、判断して下さい。

 

 

浮気調査で最も重要な調査員の調査能力

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東京で探偵社への調査依頼で最も多いのは、やはり浮気調査となります。

浮気気調査は基本的には対象者の尾行追跡を行うことになるのですが、東京ですと人口も多く、交通手段も豊富なため簡単には追跡できません。
しつこいようですが、、そのため、探偵の調査能力がとても重要となります。
東京の探偵事務所の多くが、調査能力の低いアルバイト調査員にて浮気調査などの調査を行っております。

裁判で有利になる証拠が取れないのも、無理ありません。

 

 

hy東京探偵事務所が、お客様にご提供出来ること

 

child_007探偵社・探偵事務所選びに迷われたら、調査能力に絶対的な自信がある当社に、是非、ご相談下さい。

当社の調査能力の秘密は、「代表からのごあいさつ」(クリックしてください)をご覧いただければ、お客様にご納得していただけると思います。

浮気・不倫調査以外にも、当探偵事務所では様々な調査を行なっております。

東京だけではない調査網の人探し・行方調査や、ストーカー・嫌がらせ・いじめの調査と対策、潜入調査なども行なっております。

特に、潜入調査は探偵の高い技術が必要になってきますので、東京の他の探偵事務所では請け負っている所は、ほとんどありません。
そういった調査が可能なのも、当探偵事務所が調査能力に自信を持っているためです。
また、調査内容だけでなく調査料金面でも、他の探偵事務所に負けていないと自負しています。

価値ある調査・価値ある証拠をご提供させていただきますので、もちろん決して激安ではありません。

しかし、お客様のご納得のいく適正価格にてご提供させていただいております。

 

 

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当探偵事務所での浮気調査は、調査を行うだけでなく、その結果を元に、今後の新たなる人生がうまくいくようにご協力させて頂いております。

特に、裁判を行う場合に有利になるよう、当探偵事務所の報告書は裁判資料として活用出来るよう作成しております。
また、当社独自の弁護士ファイルをご用意しておりますので、お客様に合った弁護士をお客様にご紹介させていただきます。
当探偵事務所では調査能力の高い一流の探偵が、調査を行いますので、安心してご依頼いただけます。

必ずあなたのチカラになります。

 

 

東京で浮気調査などをご依頼される場合は、是非、hy東京探偵事務所までお問い合わせ下さい。

 

株式会社J.P.A.(Japan Progress Agency)

hy東京探偵事務所 池袋オフィス

所在地 : 東京都豊島区池袋2-49-13 杉山ビル2階

TEL : 03-6802-8160

探偵業届出証明書番号 : 東京都公安委員会 第30130308号

開始届出証明書番号  : 東京都公安委員会 第30110315号

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hy東京探偵事務所

 

 

 

 

 

 

☆東京地域情報

・東京ドーム:東京都文京区後楽1−3−61

・靖国神社:東京都千代田区九段北3−1−1

・六義園:東京都文京区 本駒込6

・六本木ヒルズ:東京都港区六本木6−10−1

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探偵小説 ケース1 「懲りない旦那」


探偵小説 ケース1「懲りない旦那」

 

 

40代後半の奥様からご主人の浮気調査の依頼。

依頼内容は、

「数年前に旦那の浮気を見つけた時、浮気相手も交えて、話し合いをした結果、浮気は止めて、もう相手とは会わないと約束したのに、懲りずにまた同じ相手と浮気をしていると思う。もし、浮気をしているのなら、離婚したい・・・。旦那と浮気相手に慰謝料を請求する為、証拠が欲しい!」との事。

ご主人はバイクで通勤しているので、調査員もバイクを使用しての調査。

調査初日

午後5時、ご主人(以下、対象者と記す。)の勤務先周辺にて、調査を開始。

オフィスが入っているビルの前には対象者のバイクが止めてあった。

対象者はバイクで動くのか、又は徒歩やタクシーで移動するのか。

浮気相手が車で迎えに来る可能性も・・・。

対象者の仕事は、事務職。

定時終わりだと、そろそろ出てくる時間である。

とその時、対象者がオフィスビルより出てきた。

対象者は、オフィスビルより出ると、止めてあったバイクに乗り、池袋方面へ。
運転は荒く、とても急いでいるのか信号無視を繰り返す。
池袋駅西口周辺に在るビルの前にバイクを止め、ビルとビルの隙間を通り、建物の裏側に入っていく。

ビルの裏側は、ひと1人分程の幅で、先は行き止まりになっており、対象者は突き当たったところに座りこんだ。
調査員はビルの正面で待機。

約5分後、女性(以下、女性Mと記す。)が池袋駅方面より徒歩で現れ、対象者と同じく、ビルの裏側に入って行った。

対象者と女性Mはこの場所で密会をしているようだ。

確かに誰にも見つからないが、もし、ビルの関係者が来たら、どうするつもりなのだろうか?など考えながら張り込みをしていたところ、約30分後に2人揃ってビルの裏側から出てきた。

ビルの裏側から出てきた対象者と女性M。

対象者はバイクに乗り、自宅方面へ帰って行った。

調査員は、女性Mの自宅を判明させるため、女性Mを追う。

女性Mは、池袋駅から電車を乗り継ぎ、自宅へ帰っていった。

女性Mの住所を割り出したところで、調査初日は終了。

調査員は、オフィスへ帰る。

 

オフィスに戻った調査員は、調査初日で撮影した証拠画像の編集作業を終え、

依頼者に電話で報告。

女性Mの顔写真を依頼者の携帯電話に送信し、顔を確認してもらうと、

やはり、以前の浮気相手と同一人物だった。

依頼者によると、対象者と依頼者が結婚前のまだ恋人だった当時、同じような場所で行為をしていたので、2人はそのビルの裏側で行為をしているに違いないと。

信じがたい事実・・・。

依頼者は、怒りがおさまらず、対象者に問い詰めると言ったが、

まだ、確実に慰謝料を取れる証拠が揃っていない・・・

ビルの裏側で密会をしていたからといって、不貞の証拠ではない。

裁判になった場合、女性Mから慰謝料が取れない可能性がある。

依頼者には証拠を入手するまで、何とか我慢をしてもらうことになった。

依頼者への報告を終えると、調査員たちは、オフィスにて今後の調査における作戦会議を行った。

 

「作戦会議の内容」

ビルの裏側で2人が行為をしていると仮定して、不貞の証拠を押さえるには、

いくつかの壁がある。

まず、ビルの敷地内は私有地で、調査員は無断で入ることができない。

ビル関係者と交渉し、許可を得なければならない。

許可をもらって、ビルの裏側に入れたとしても、そこは行き止まり・・・

対象者達に見つかってしまう。

前もって、隠しカメラを設置すれば・・・

カメラを隠す場所が一切ない。

様々な理由からビルの裏側での不貞の証拠はあきらめ、ホテルに入るまで待つ事になった。

依頼者によると、前回の浮気を知ったのはホテルに入るところを、依頼者の友人

が偶然見かけたからだったらしく、今回も必ずホテルに行くはずだと読んだ。

調査員は、作戦会議の結果を受け、対象者達がホテルに入るところを押さえるため、

粘り強く調査を繰り返した。

調査2日目

この日も対象者と女性Mは池袋のビルの裏側で密会、時間は約40分。

調査3日目

この日も同じく対象者と女性Mは池袋のビルの裏側で密会。約30分。

調査4日目

この日は、仕事終わりに何処にも立ち寄らず帰宅。2人は会わなかった。

調査5日目

この日、雨が降っていた為、対象者は電車で出勤したと依頼者から連絡を受ける。

チャンスかも・・・。

雨の中、ビルの裏側で行為はあるのか?

ホテルの可能性?

調査員は期待?を胸に、対象者達を追う。

対象者は仕事終わりに、電車で池袋へ。

池袋駅周辺で、女性Mと合流し、2人は居酒屋へ。

居酒屋では、2人ともお酒を注文し、ハイペースでグラスを空けていきながら、

会話を楽しんでいる。

依頼者の要望でリアルタイム報告を行いながら、調査を進めていく。

対象者は、電話で依頼者に、

「今日は、仕事の付き合いで飲みに行くから帰りは遅くなる。」

と言っていたそうだ。

依頼者は調査員に

「何が仕事の付き合いだ!こっちは居酒屋で食事なんて、何年もしていないわ!

コツコツと節約しているというのに・・・。お願いです!

誰がいくら払うのか見ていてください!」

と注文。

電話口で依頼者がイライラしているのがわかる。

数時間後、

会計は7.860円。対象者が全て支払を済ませた。

居酒屋より出ると、入る時には振っていた雨が止んでいた。

2人は少し距離をあけて歩く。

 

居酒屋より出、ホテル街へと足を進める2人。

ホテルが見えてくると、対象者は周りに注意を払うように、キョロキョロと

警戒する。それはそうだろう。前回、この瞬間を見られて見つかったのだから当たり前の行動である。

キョロキョロと警戒をしながらも、まずは対象者がホテルに入る。

その5メートルほど後ろを歩く女性Mが続けて入る。

ホテルの中で再度、合流し、部屋を選ぶ。

一連の流れは撮影済。

調査員は、ホテルの外で張り込む為、本部に連絡し、張り込み用車両を手配し、

車両の中から2人が出てくるところを押さえる。

その後、女性Mを追い、自宅に入るまで、押さえ、調査終了となる。

この流れを、全て押さえる事により、“言い逃れのできない”「勝てる証拠」になるのだが・・・。

 

裁判ではホテルに1回入ったからといって、不貞があったとはならない。

「気分が悪く休憩していた」

「何もなかった」

など、なんとでも言い逃れが出来てしまう。

状況にもよるが、ホテルを利用した場合の証拠は2~3回押さえる事が必要である。

2~3回の証拠があると、裁判所は、不貞があったとみなす。

(1回の証拠で負けた判例アリ)

15分ほどして、ホテルの外に張り込み車両が到着、調査員は乗り込み、依頼者に電話をする。

 

調査員は、電話で依頼者に現状を報告する。

電話口で依頼者は激怒。

「もう、我慢できない。裁判でなく話し合いで解決する。もし、裁判になって慰謝料が取れなくてもいい。今、我慢する方が後悔しそう。2人がホテルから出てくるところを待ち伏せしたいから、ホテルを教えて!」

20分ほど、話し合った結果、依頼者が現場に来ることになった。

調査員は、依頼者にいくつかの注意事項を告げる。

その中でも、絶対に女性Mに触れない事(軽くでも触ると、暴行罪になる恐れがある為)

を強く告げた。

約1時間後、依頼者がホテル周辺に到着、張り込み車両に乗り、再度、注意事項の確認。

思っていたより冷静で少し驚いた。その後、2人が出てくるのを、車内で依頼者と一緒に待つ間、会話は一切なかった。

 

2人がホテルに入ってから約3時間が経過しようとしていた時、

2人が出てきた。

まずは、女性Mがホテルより出、2メートルほど距離をあけ、対象者が出てきた。

もちろん、撮影成功。

依頼者はゆっくりと車のドアを開け車から降り、2人の元へ向かう。

車内からその様子を撮影している調査員の手は、汗でびっしょりと濡れていた。

依頼者は、2人の前に立ち、小さな声で、力強く言った。

「あなた達、懲りないわねぇ。」

周辺の雑音が、一瞬ストップしたかのように、離れた車内にいる調査員にもはっきりと聴こえた気がした。

こんな時に、ここまで冷静になることが出来る依頼者を、調査員は尊敬した。実際に自分が同じ境遇に立った時、同じような対応ができるのだろうか?自信がない・・・。

依頼者の冷静な姿を目の当たりにした調査員は、

「もう、大丈夫だろう」と判断し、ビデオカメラの録画を停止させ、オフィスへとハンドルをきった。

後日、依頼者から電話があり、報告を受けた。

あの後、話し合いが行われ、依頼者は対象者と離婚。財産分与・慰謝料共に希望通りになった。

女性Mに対しては、慰謝料を請求。裁判にはならず、示談で希望額を支払ってもらった。

まさに、依頼者が描いた理想通りの離婚となった。

これはいろんな意味で稀なケースである・・・。

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