70代ご夫婦の浮気調査
ご依頼者様は70代の女性。
40代の娘さんと共にご来社くださいました。
結婚して50年以上、長い年月を共に歩んできたご主人の様子に、ある日を境に違和感を抱くようになったそうです。
「夫は真面目でお金にもうるさい人でした。旅行や外食もほとんどせず、貯金が何より大事な人だったんです。」
そう語るご依頼者様が異変に気づいたのは、半年前。
ご主人が突然、服装に気を使いはじめ、香水を使うようになったとのこと。
外出も週に1度程度だったのが、次第に週に2~3度と増え、出かけると何時間も帰ってこない日が続いたそうです。
最初は「健康で元気でいてくれるだけでもありがたい」と思っていたそうですが、
あるとき、タンスの奥に仕舞ってあったはずの現金が減っていることに気づきました。
問いただしても、「友達に貸した」と曖昧な返事ばかり。
そんな時、ご主人のスマートフォンを見る機会があり、何気なく見ていると
見慣れない40代くらいの女性の写真が保存されているのを見つけました。
「まさか…この年で浮気なんて・・・」
と、浮気を疑うようになったそうです。
さらにある時、ご主人の鞄の中を見ると、初めて見る薬が。
インターネットで調べたところ、バイアグラであることが判明。
悩み続けた末に、当探偵事務所にご相談いただきました。
調査は、ご主人の外出予定に合わせて複数回実施しました。
すると、決まって待ち合わせ場所に現れたのは40代の女性。
二人は、毎回、繁華街の同じ小料理屋に入り、楽しそうに過ごした後、
近くのラブホテルへと入って行きました。
女性と会った日は、ご主人の財布から現金がなくなっていることも判明。
おそらく女性に現金を渡しているのだろう・・・。
ご依頼者様の不安は的中していたのです。
さらに調査を進め、相手女性の素行調査を実施したところ、
同じように複数の高齢男性と関係を持っていたことが判明。
お金目当てで複数の高齢男性と付き合っていると推測できました。
ご依頼者様は事実を知り、
「本当にこんなことがあるんですね」と言葉を失いながらも、
「知らないままで騙され続けるより、知れて良かった」と涙をこぼされました。
現在は弁護士を通じて、今後の財産管理や離婚ではなく別居を含めた生活の見直しを進めていらっしゃいます。
相手女性に対しても、これまでの金銭の返還要求を含め、慰謝料請求を進めています。
高齢のご主人に悪意がなかったとしても、金銭の流出が続けば
ご依頼者様自身の老後の生活に大きな影響を及ぼす可能性があったことでしょう。
今回のように「まさかこの年齢で」と思われる方は多いですが、
心の隙間につけ込む人は、相手の年齢に関係なく近づいてきます。
特に高齢者は現金を持っていることが多く、親切心や寂しさを逆手に取られてしまうことも。
「疑いたくない。でも不安を抱えたままでは辛い。」
そう思ったときこそ、事実を知ることが最善の防衛策と考えます。
(掲載許可いただいております。)