なぜ不倫はダメなの?

「なぜ不倫はダメなんですか?」

 

 

というご相談を受けました。
(探偵コラムで書くことを了承いただきました。)

 

 

ご相談者(A子さん)は、既婚男性と不倫をしていたそうです。
過去形なのは、今は不倫関係が解消しているからです。
どうやら不倫していたことが、男性の奥様に発覚し、男性とは関係が解消。
A子さんは、男性の奥様から慰謝料を請求されているそうです。

 

 

A子さんは、
「私からは誘っていない。」
「そもそも恋愛は自由でしょ。」
「付き合い始めは既婚者と知らなかった。」
「慰謝料は払えない。というか払いたくない。」
と言っています。

 

 

結論を申し上げますと、今回のA子さんの状況では、自由意思で既婚者と不貞行為を行った以上、慰謝料の支払い義務からは逃げられません。
付き合い始めは既婚者と知らなかったそうですが、何かの拍子に既婚者と知った。
その時点で、関係を終わらせるべきでした。
それだと、慰謝料の支払い義務はなかったでしょう。
しかし、そのままズルズルと関係を続けてしまった。
既婚者と知ったにも関わらず、付き合いを続けたことで夫婦関係を破綻させてしまったのですから、慰謝料を支払うしかありません。

 

 

A子さん「私はどうしたらいいんですか?」

 

 

ただ、付き合い始めは既婚者とは知らなかった。
むしろ独身と言われていたとのことですから、A子さんは騙されていたことになります。
それを理由に付き合っていた男性に対して、慰謝料請求をすることは可能だと考えます。
認められれば、男性の奥様に支払う慰謝料の額を減らせることになります。

 

 

「なぜ不倫はダメなのか?」
様々な意見があります。
法律的にダメ、倫理的にダメ、社会通念上ダメ・・・。

 

 

不倫はしてはいけない不法行為です。
世の中には、不倫を正当化する意見もありますが、正当化する人は、自分が不倫をされることも正当化しなければいけません。

また、法律上認められている慰謝料の支払いも正当化するべきです。
正当化するならば、自分がしたことの責任は取るべきです。
「自分が不倫をするのはいいけど、不倫されるのは許さない。」
「不倫は恋愛だから、慰謝料はおかしい。」
なんて子供みたいなことは、言わないでほしいですね。