不貞を否認する人達

世の中には、不貞行為があったにも関わらず否認(認めない)する人達がいます。

 

不貞行為があったと認めない理由として最も多いのが、慰謝料請求から逃れる為です。不貞行為を認めてしまうと配偶者は200万円~500万円、不倫相手は50万円~300万円の慰謝料を払わなければいけません。(離婚するかしないかで慰謝料の額は変わります。)誰だってお金を払うのは嫌です。不倫をする人達は皆、自分が不法行為を行っているとは思っていません。不貞行為は民法770条1項1号の離婚事由に該当します。

 

インターネット・スマートフォンの普及により、情報が身近にある現代。困ったことがあればすぐに何でも調べることができます。不貞行為者も同じです。自分の身に降りかかった慰謝料請求から逃げようと手に持ったスマートフォンで必死にネット検索。そこには溢れんばかりの情報が・・・。中には「不貞行為があったとしても慰謝料を支払う必要はない!」という記載も・・・。そんなあなたに申し上げます。どうぞその情報を信じて主張してください。これまでの私達の経験上、そのような主張をした人は存在しますが、皆さん、負けを認め、慰謝料を支払っています。ネットに溢れる情報の3割は、信憑性に欠けるもの。その3割の情報が慰謝料請求されている人達にとって、理想的な内容だから、信じたくなる気持ちもわかります。しかし、現実はそんなに甘くないのです。

 

また、弁護士からアドバイスを受けるケースもあります。
その場合、「既婚者だと知らなかった。」「夫婦関係が破たんしている。」と主張します。
弁護士から「そのような主張をしたら、慰謝料の支払い義務はないですよ。」とアドバイスを受けます。このケース、実は一番多いケースです。なので、それを見越して、そのような主張をしてきても、言い逃れをさせない証拠を収集しておきます。相手の弁護士も「ここまで証拠を持たれていると無理です。」と諦めるしかない証拠を持っておくことが理想的です。

 

 

私達は断言します。不貞を働いたら慰謝料を支払う義務があり、その義務から逃げることはできません。逃がしません。それが現代の社会で不貞行為を犯した当事者に科すことが出来る唯一の制裁なのですから。