浮気を疑ったときにやってはいけないNG行動

「最近、帰りが遅い気がする…」
「スマホを肌身離さず持ち歩くようになった…」
誰しも、一度パートナーの浮気を疑い始めると、
相手の行動のすべてが怪しく見えてしまうものです。

疑念が芽生えたとき、
多くの人は何とかして真実を確かめたいと考えます。

けれど、感情に任せて間違った行動をしてしまうと、
真実にたどり着くどころか、逆に証拠を隠されてしまったり、
関係修復の道を自ら閉ざしてしまったりすることさえあります。

今回は、探偵としてこれまでの経験を踏まえ、
「浮気を疑ったときにやってはいけないNG行動」
をお伝えさせていただきます。

浮気を疑ったときにやってはいけないNG行動

1. スマホを勝手に見る

浮気の証拠は、LINEのやり取りや通話履歴、写真など、
スマホの中に残っていることが多いのは事実です。
だからこそ、相手のスマホをこっそり見る人は少なくありません。

では、配偶者のスマホを勝手に見ることは法的にどうなのでしょうか?
結論から言うと、夫婦間には「貞操義務」があり、
相手が不貞をしている可能性がある場合には、
スマホの中身を確認する行為が正当と認められる場合があります。

実際に、東京地裁平成27年6月25日判決では、
妻が夫の浮気を立証するために無断でメールをコピーした行為について、
「不貞行為の立証という正当な目的がある以上、プライバシー侵害とはいえない」と判断されています。

ただしこれは「必要かつ相当な範囲」での話です。
証拠を取った後に、無関係な第三者にばらまいたり、
SNSなどに投稿したりすると、逆にプライバシー権の侵害を問われる可能性があります。

さらに、スマホを盗み見した事実が相手にバレれば、
相手が警戒心を強めて証拠隠滅を図る恐れもあります。
せっかくの証拠が取れなくなってしまえば、
離婚や慰謝料請求でも不利になるかもしれません。

スマホからの情報はあくまで「疑念を確かめる手がかり」として留め、
法的に有効な形での証拠収集は探偵に任せることが賢明です。

浮気を疑ってスマホを勝手に見る

2. 感情的に問い詰める

「昨日、どこにいたの?」
「このLINEは何?」
浮気を疑うと、つい相手を問い詰めたくなります。
ですが、問い詰められて素直に浮気を認める人はほとんどいません。

むしろ逆ギレされて「信用してくれないのか!」と責め返されたり、
証拠隠滅を徹底されたりするのが関の山です。
また、問い詰めた瞬間から相手はあなたの視線を意識し、
言い訳やアリバイ工作に拍車がかかります。

問い詰めたくなる気持ちはわかりますが、
証拠が揃うまではぐっと我慢することが、
後悔のない結果につながります。

浮気を疑って感情的に問い詰める

3. 自分で尾行する

自分で相手の後をつけて浮気の現場を押さえようとする方もいます。
しかし、これは探偵の立場から言えば、最もリスクの高い行動です。

素人の尾行は高確率で失敗します。
バレれば相手はさらに警戒心を強めるだけでなく、
「ストーカーまがいのことをした」と逆に責め立てられる場合もあります。

また、慣れない尾行で思わぬ事故に遭ったり、
トラブルに巻き込まれたりする危険もあります。
尾行は技術と経験が必要なプロの仕事です。
自分で追跡するのはやめましょう。

浮気を疑い自分で尾行する

4. SNSに匂わせ投稿をする

「最近、裏切られてるかも…」
「信じてたのに…」
浮気を疑ってモヤモヤした気持ちを、
SNSで匂わせるように投稿してしまう方もいます。

ですが、これは大きな落とし穴です。
相手がSNSを見て、自分の行動が疑われていると気づけば、
即座に証拠隠滅を始める可能性があります。
また、友人や職場にまで噂が広がり、
無駄にプライベートを晒すだけで終わってしまいます。

証拠が揃うまでは、専門家以外には誰にも言わない。
これが鉄則です。

浮気を疑いSNSに匂わせ投稿をする

5. 怒りに任せて浮気相手に接触する

浮気相手がわかると、直接会って問い詰めたい、
謝らせたい、という感情が湧き上がるかもしれません。

しかし、怒りに任せて相手に会いに行くのは絶対に避けましょう。
状況によっては不法侵入や暴力事件として自分が加害者扱いされることもありますし、
今後、証拠収集が困難になることも。

浮気相手への慰謝料請求を考えている場合も、
冷静に証拠をそろえたほうが有利に進められます。

怒りに任せて浮気相手に接触する

■では、どう動くべきか

浮気を疑ったときに大切なのは、
感情に流されず、冷静に「法的に有効な証拠を集める」ことです。

そして、配偶者のスマホの情報はあくまで補助的にして、
核心的な証拠はプロの探偵に任せるのが最も安全で確実です。

探偵は、『裁判所が不貞行為があったと推認する不貞の証拠』を冷静に確実に入手し、調査報告書として作成いたします。

疑いを抱えたまま一人で悩み続けるより、
客観的な証拠を入手し、
その上で「これからどうするか」を考えるほうが、
自分自身の心の整理にもつながります。

浮気調査の調査報告書

■最後に

浮気を疑ったときは、感情に任せて動かないこと。
スマホを勝手に見る行為は、
判例上は正当化されることがあっても、
方法を間違えれば逆効果になるリスクがあります。

一番大切なのは、真実を知って、
あなた自身が納得できる選択をすること。
そのために私たち探偵は、
冷静で確実な証拠収集をお手伝いいたします。

一人で抱え込まず、まずは一度ご相談ください。
後悔しない選択のために、
正しい一歩を踏み出しましょう。